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[Vol.3] 株式会社 創健社様 製品工場

  • 2009年5月22日取材

はじめに

今回は、株式会社創健社さんより販売されている雑穀の乾麺「あわめん」、「きびめん」、「ひえめん」、そして「米の麺」の製造工場を訪ねました。新潟県・上越市の豊かな自然に囲まれた生産現場の様子や製品へのこだわりをお届けします。

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製造現場の環境「小さな駅と大きな自然のある町から」

神戸「三ノ宮」駅から製造工場までは、電車に揺られること約6時間。道中は、“米どころ”新潟県ならではの田園風景がどこまでも続きます。訪れたのはちょうど田植えの季節。多くの田んぼに水が満たされ、まるで地域全体が湖の中にあるようでした。工場への最寄り駅である北越急行ほくほく線「うらがわら駅」は、駅員さんも改札口も無い無人駅で、あるのは小さな券売機と時刻表、そして自然豊かな環境でした。このようなのどかで自然が溢れる町に、これからご紹介する工場はあります。

製品開発のきっかけと原動力「たくさんの“おいしい!”の声を聞きたくて」

『雑穀の麺』が誕生したきっかけは「そばや小麦粉アレルギーの方でも食べられる麺をつくってほしい!」というお声から。もともと地元で栽培されている自然薯を使ったそばやうどんなどの製麺をされていたのですが、寄せられたお声をもとに2001年の秋に『雑穀の麺』の開発に着手されたそうです。

しかし同じ麺とはいえ、そばやうどんとは製法も原料の特徴も異なるため、開発は苦労の連続だったそう。これまで雑穀を扱ったことがほとんど無かったので、その特徴を探ることからスタートし、麺の“つなぎ”となる原料を探し出し、その製造方法までをすべて手探りの中で行われたそうです。「開発を始めた頃は麺とは言えないようなものばかりでした。他のスタッフに試食をしてもらう度にボロボロに言われて・・でも、本当においしくなかったんです(笑)。べたべたで食感も悪くて。」と、『雑穀の麺』開発を担っておられた製造担当者さんは当時のことをお話くださいました。

今回、主にインタビューに答えてくださった製造部の古川さんは「食物アレルギー対応の食品はおいしくないと言われがちですが、この商品を開発するにあたり、“食物アレルギーを持つ子供たちでも食べやすく、そうでない方にもおいしいと感じていただけるようなものを作りたい”という思いが前提にありました。」とおっしゃいます。開発途中に試食した際は「これは商品にならないのでは・・」と不安を覚えることもあったそうですが、それでも1年以上も試行錯誤を繰り返し、最終段階の試作品を食べたときに「これならいける!」と感じられたそうです。

「私たちも意見を出しながら開発担当者が奮闘している様子を見てきましたので、お客さまから“おいしい!”という評価をいただいた時は本当にうれしかったです。」と古川さん。こうして、直接開発に携わった担当者さんのアイデアと努力、他のスタッフさんも含めた「おいしい麺を作りたい」という思いが結晶となって『雑穀の麺』が誕生し、2003年5月に販売を開始しました。

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特許を取得、『雑穀の麺』オリジナルの製法

開発者さんの努力とアイデアのもと確立された『雑穀の麺』の製法には、さまざまな工夫があります。『雑穀の麺』は原料のあわ・ひえ・きびの粉に“つなぎ”として、タピオカ澱粉を使用しています。原料の粉とタピオカ澱粉を混ぜ合わせ、蒸練(ジョウレン=蒸して練り合わせる)し、餅のような状態にした生地を伸ばして麺にするという、そばやうどんとは全く異なる方法でつくられています。もちろん添加物を加えることなく製造されています。

また、おいしさを感じる条件のひとつである“つるつる感”を出すために、この麺は薄く伸ばした生地をロール状に巻いて一晩寝かせるなど独自の製法によって製造されており、この製造方法は、2006年3月に特許を取得されています。

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